Tom Bossisのご紹介

2017年終盤からチームに加わったTom Bossis選手(通称トム)。
東京ヴェントスの若手選手や、下部組織VENTOS FRECCIAのプレーイングコーチとして鋭意活動中です!
フランスの名門プロチーム「AG2R la Mondiale」の育成チームに所属していた経緯を持つトムはいったいどんな選手なのか?
気になる人も多いと思います、トム選手自身の競技経歴中心に自己紹介して頂きます!

東京ヴェントスのフランス人選手、そしてヴェントスフレッチャのプレイングコーチを務めますTom BOSSIS(トム・ボシス)23歳です。

自転車競技を始めたのは、2006年(12歳)の頃でした。成人するまで(18歳)は、学校に通いながら地域のロードレース大会に週1回ぐらいのペースで参加し、圏域選抜チームとしてフランス選手権などに参戦しました。

ジュニア選手の頃にプロチームを意識し始め、フランスで最も大きい地域圏、ローヌ=アルプ地域圏のチャンピオンになり、ジュニア国際レースでも何度か勝利する事が出来ました。フランス選手権で9位などの好成績を納めることも出来ました。しかし、シーズン前半は膝を傷めることもあり、フランスナショナルチームとしてネイションズカップに挑むという夢は叶いませんでした。

ジュニア時代にカテゴリー1のレースで優勝した経験から、アンダー23歳は1年目からすぐに国内アマチュアのトップレベルで戦おうと思いました。エリートでは、しっかり成績を残せた時期もありましたが、エリートの自転車界に適応できなかった部分もあります。そして、ワールドツアーチーム「AG2R la Mondiale」の下部育成組織、「Chambéry Cyclisme Formation」に誘っていただき、新しい環境で成長を続けるために移籍を決めました。

Chambéry(シャンベリー)では、プロ選手の生活がどれほど深いかを体験することができました。選手全員が同じ建物で共に暮らし、選手全員が大学に通うことも条件のひとつでした。それは、選手にも一般社会を見据えた教育が必要という育成プログラムの考え方です。その建物の1階には、栄養を考えて毎食を作ってくれるお婆さんがいました。ロードバイク2台、TTバイク1台、ウィンタートレーニングのためにシクロクロスバイク、マウンテンバイク、トラックバイクも選手の人数分揃っていました。毎月、プロチームのドクターに体脂肪率を測られ、体脂肪率の目標を満たすことが出来なければ、監督に責められることもありました。特に印象に残っているのは、冬のチーム練習。週に3回、目標心拍ゾーンを守る高速ロテーションを5時間にわたり繰り返していました。プロとして強くなるために必要な生活があり、多くを学びました。

当時のチームメイトの中で、現在AG2R la Mondialeで世界を転戦している選手は4人(Pierre Latour, Nans Peters, Nico Denz, François Bidard)。自転車競技を辞めた、またはアマチュアで走り続けているのは5人。そして、ヨーロッパのコンチネンタルチームに移籍したのが5人、私もその一人でした。ワールドツアーレベルで戦うには、犠牲にすべきなことがたくさんあり、その時は、こんな生活は私に向いていないと思いました。しかし、自転車選手として世界中を回ることが私にとっては一番の生きがいだったので、ルーマニアのコンチネンタルチーム「Tusnad Cycling Team」と契約を結びました。

アンダー3年目、年齢はまだ若かったのですが、育成型チームではなく結果を求められるプロチームの一員になりました。平坦なレースでエーススプリンターを任されることもありました、山岳ステージではアシストの役目を担いました、東ヨーロッパでヨーロッパツアーを転戦した1年です。

しかし、私のようにコンチネンタルレベルの自転車選手が60歳まで生活していけるわけではありません、それが現実です。大学3年生(最後の1年)は日本の中央大学に留学を決め、2015年9月14日、プロ契約が終わると同時に来日しました。プロ選手の経験を忘れ、日本語を勉強しながら、新しい人生を作ろうと最後の学生の生活を楽しむことに専念しました。

遊びのために、自転車で旅に出たり、中央大学の自転車部で走ったりすることはありましたが、自転車競技は過去のことのように考えていました。大学を卒業し、サイクリングジャパンという観光会社でサイクリングガイドとして就職し、更に日本の色々な事を体験するため、Jプロツアー登録の日仏チーム、ニールプライド南信スバルに登録し、年間10レースくらい参戦しました。10位以内の成績もありましたが、練習をしないと、自転車競技は甘くないと実感しながら1年半を過ごしました。

しかし、言語力が伸びていたこともあり、プロ選手の頃に身に付けた知識を、日本の自転車界に活かせたら、何か役に立つことがあるかもしれないと思いはじめました。練習の場で知り合った東京ヴェントス所属の大前翔選手を通じて、二戸監督に出会い、東京ヴェントスのプレイングコーチとして2017年の後半から加入することが決まりました。新しい環境が予想以上に良くて、自転車がとても楽しくなりました。今後は、チームへの恩返しとして、東京ヴェントス、およびヴェントスフレッチャの育成を通して、色々貢献していきたいと思っています。日本でプロを目指す若い選手にフランスでの経験を伝え、プレイングコーチとして選手育成にも貢献したいと思います。そして、選手としても頑張ります!

東京ヴェントス、VENTOS FRECCIAとともに応援よろしくお願いします。